ナイトアウェイク

20世紀少年<最終章> ぼくらの旗のナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

1.1
当時、DVDが3つ出揃うまで待ってから一気見。
映画の後に、原作マンガを少し読んだ程度の知識しかない。
感想を書く為に、久しぶりに鑑賞。

初見当時は、率直に期待値上げ過ぎてがっかりした記憶。

ん〜…。
まぁ、前作パート2よりはいいだけで、超絶面白くない。
私は役者には一切興味無い上に、誰が誰だか分からんから、大半が何の場面か理解できない。
…、ワケではないではないけど…。



ネタバレ。
基本は、私自身への記録。
間違えて読む人は気を付けて。
読まなくていい、自分宛てだから。
✮マークは、大好きな部分。














相変わらず、必要なのか分かり難い場面の詰め合わせだった。前作よりは食えたけど。取っ組み合い場面も、短いカットの繋ぎで頭が痛くなる。というか、武器を持っての敵と味方のバトルなのに、全然戦わないんだな。

場面があっちこっち行って、本来見せないといけない軸からブレ過ぎ。ここで世界観の大きさを出してるかも知れないけど、よく分かんない。

せめてケンジかもう一人に絞ればいいものを、主人公がいないくらい迷子の場面ばっかり。13番の人、意味不明。DJのおっさん最後まで超ウルセぇ、さっさとアウトしろよ。一般ピーポーがただ飯食ってる場面なんかいるのかよ。若いオマワリも…、書くの面倒。
しかもそれでいて長いのなんの。


テロリスト扱いされてるカンナが音楽祭やるから来いって、悪いけど超意味不明。今だと、イス○ム国が音楽祭やるから来いって事でしょ。
リアルに考えて、日本ならオ○ム真○教か。この宗教に肩入れして今の政治に一石投じようって一般ピーポーいるか?ってゆーか、どんだけ反トモダチ軍団いんだよ。
ゾロゾロ来んのいいけど、ゲリラ放送じゃなかったか?よくそんな大勢に情報届いたな。なのに、トモダチ軍には一切情報漏れなし?トモダチ軍がそんな大規模な反乱を見逃すとは、絶対に思えないんだけどなフツー。


フックもグリップ器具も使わず、手袋無しで体もまともに鍛えてない一般ピーポーが超高い壁をロープ一本掴んで登れるワケないだろうカス。大体、そのロープは誰が下ろした?協力者は?


どうやったら、カンナに付いて行きたくなるんだ?
ならねぇわこんなヤツ。どう頑張っても、そうなりたくなる背景が見えない。モーフィアスは覚醒したネオには及ばなくても、ずっとグループのリーダーだった。ネオがモーフィアスを目上への尊敬や、お兄ちゃん的な信頼を寄せるのも、画面からすごく伝わってた。

カンナは、全然そんなカリスマを感じない。世界が荒廃した事への絶望感や、やり切れなさ。ダークでスリラーでダーティなら、氷の女王というネーミングも悪くなかったと思う。
画面上からは軽さ、明るさの方が強く感じて、その名前を聞くのが恥ずかしいくらいだった。ギャグそのもの、なのに顔つきは真剣。もう、意味が分からない。
✮それでも、エンドロールのカンナは良かった。


前作でもいた大嫌いなカンナのクラスメート、なんでこいつだけ話し声にアフターレコーディングみたいな違和感があるんだろ。すげぇ気持ち悪い。


✮トモダチというネーミングと使い方に、色々とトラップがあっていいな。生まれつき、悪の思想を持ったままのヴィランなのではなく、どんな人の中からも、どこからでも悪が生まれるという象徴だったのが良かった。


[ボクこそ20世紀少年なんだ。]の意味が全く分からない。
マジで、どういう事?


✮ケンジのロックバンドメンバーの過去が明らかになる場面は、すさまじく良かった。大して大きい話しでもないけど、私はすごく好き。
ケンジ、正面からギタープレイ見せろ。リフやソロのパートが手先アップで、明らかに吹き替えだろ。不自然過ぎて気持ち悪いな。

✮カンナのママ、すごく良かった。宗教指導者だけど、トモダチと赤ちゃんと3人の場面とか好きだな。カンナのお陰もあるかも知れないけど、トモダチの中に人間味のかけらでも感じた。この時は本当に、それが残ってたと思いたい。

✮最後の音楽祭で、ケンジが演る歌そのものは好き。

大団円で感動を押し付けるエンド、演出としては本当に超最低。出てるヤツ等の打ち上げをただ見せられてる感覚。ラジオDJのおっさん、やたら爪痕残すのに必死な感じがある。
リアルにこいつ、舞台とかやった事無いザコなのか?舞台監督なら、主人公のこの歌唱場面を乱す事を許さないと思うんだけどな。
ムリヤリ過ぎる。

エンドロール中のカンナはいいけど、最後の声を上げての泣き場面は具合い悪くなる。これが押し付け。

エンドロール後のタイムトラベルは、なんだ?
トランクスみたいな事をしてるのか?
中坊ケンジのメロディに、もう一匹のガリのネクラが変な呪詛を乗せるけど、なんだこりゃ。

別に完璧じゃなくていいけど、面白くなさ過ぎる。
完璧じゃない映画は、むしろ好き。だけど、これは作る意欲があって作られたのか疑問。

✮劇中では、今回もヨシツネおじさんが相変わらず好き。

取り敢えず、今んとこ生きてる間にはもう観たくない。

本音は1点以下。

記録。