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ロッカーズのgeminidoorsのレビュー・感想・評価

ロッカーズ(1978年製作の映画)
4.3
過去鑑賞。
忘れ痔の、否、忘れ路のコノ一本。

昔々、自分が20代初期、阿佐ヶ谷北在住時。
高円寺北口のたしか西側で中央線に対して斜に伸びる商店街の雑居ビル2階に在った"パラレルハウス"という名の貸しレコード店の店員さんと仲良くなり、"ハーダー・ゼイ・カム"と合わせて勧められて別のレンタルビデオ展でVHS借りて、当時付き合っていた彼女と木造ボロアパート一階角部屋で扇風機に当りながら観て、或る意味ノックアウトされた記憶が…
隣の部屋からは時々"ドン、ドンドンっ"って或る宗教の手鏡みたいな太鼓叩く音が聴こえてきて、向かいの女子専用アパート2階では毎夜ベランダ窓開けっ放しでマグワイまくりの声聴こえまくりで、コチラといえば夜10時位迄はアンプに繋がず生音だけで弦楽器鳴らしてたし、お金が無いから週刊誌束ねてガムテープでグルグル巻きにして其々高さを揃えたドラムセットでバシバシと叩いてたし!
あの頃はバイトしてバイトして、やっとこさスネア買うのが精一杯だったんだょな…
雑誌で出来たドラムセットでも気分は時にキース・ムーン、時にジョン・ボーナムだったりする訳ネ。
練習すればする程、アパートは千切れた紙屑の海でした!

あーどうやら思い出してしまったわさ、懐かしきあの頃を(笑)
なんにつけ今みたいに選択肢や情報が沢山無いし、つまり簡単に手に入らなかったり観れないから、いざ観る際の真剣さもあるだろうし、刺激も強く受けやすかったかも知れない。

けど、コレら当時の作品にはタイミング良く観れた者に熱い何かを思い出させてくれる…そのチカラがある映画だと思うのだ。
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