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ザ・プレイヤーの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画会社幹部が、脚本不採用で恨みを持ち脅迫を続ける脚本家を、成り行きで殺害するも人違いと判明、脅迫と殺人事件捜査が続く中、別の映画が製作される。ハリウッド映画製作(主に脚本家の売込み)の内幕ものだが、夢を見ているような非現実感が漂う(8 1/2 を想起)。多くの俳優たちの本人役カメオも、逆に虚構性を強める。映画タイトル/内容/登場人物名/俳優名の夥しい引用に、シネフィル会話を聞かされ続けているようにも感じた。「アクション!」で始まるオープニング、本作そのままの脚本とタイトルを電話で提案されるエンディング、それぞれ別の手法で、本作全体が映画であるかのような印象を醸し出す。オープニングの長回しは、カメラが自在にパン/ドリー/ズームインアウトする中、車や人が出入りし会話をリレー、精巧だが古典的。主人公の夢の中での、警察署での刑事たちの珍言動が秀逸。劇伴は、従来のハリウッドと一線を画し、小オケの生演奏だが後の DAW を思わせるような冷めた響きで、新時代の幕開けを感じさせる
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