SHIROHITO

ザ・プレイヤーのSHIROHITOのレビュー・感想・評価

ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)
4.0
『The player』
アルトマン保留していたけどやはり気になるトマン。大学ぶりに見直してみてこのジイさんの天才ぶりを思い知った。最後のThe Endのやらしさよw

初めて観た時はやっと出来た時間にスカッとしたくて観たんだけど、選ぶ作品を間違えたと激しく後悔したんだよね、懐かしい。
✳︎今回内容は全く覚えてなかった、俺の記憶力凄ぇ…
✳︎ちなみにハリウッド、映画業界の話ね

冒頭の長回し演出にウキウキワクワクさせられ、脇役の超豪華な俳優たち(一体何人出てやがる!震)にいちいち驚き、なによりこの映画の作りが天才的にいじわるで惚れ惚れしたw

劇中で主人公が映画をヒットさせる要素は「サスペンス、笑い、バイオレンス、希望、ハート、裸、セックス、ハッピーエンド」だと語ったり、
プロットを考える段階で製作陣がリアリティー求める意見は無視して、それらのお約束要素を盛り込みハッピーエンドで終わらせれば、客は喜んで金を払う、大ヒット間違いないぜ!と話してたりして、
序盤から商業映画、それらに飛びつく観客を揶揄するようなシーンがたくさんあって滑稽で面白い。
そうやって散々ハリウッドや客を皮肉しておきながら、ビックリするけどこの映画はそれらの要素をきちんと網羅しているんだよね。
おまけに客が満足するどころか、見終わった後にモヤモヤさせる落とし方w。痛快なくらい嫌味な作り。

商業映画の"お約束"を守り、
映画をヒットさせ、
その上でハリウッドを皮肉り、
ついでに客にも一発をお見舞いする、
という離れ業。
なんてことしやがるww

悶々とした頭の中を整理してながら、今レビューを書いてて「やっぱこの映画すげぇな」って改めて思ったwちょー面白いし、アルトマンおじいちゃん凄過ぎ。

メイン以外で出てくる俳優たちの「あの人出てくるのあそこだけ?」みたいなとこで楽しめる作品でもあるからそれだけでも一見の価値あり。最後の『デッドマンウォーキング』+『ダイハード』みたいなごちゃごちゃ劇中劇でも凄いメンツが出て来て思わず吹き出すこと間違いないw


うだうだ言う映画スタジオのOK貰う為に、現実でも多くの監督や脚本家たちが妥協したり降板してるのかと思うと…。
いやぁ映画作りって本当に大変なものですね。(水野晴郎風)
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