ねぎおSTOPWAR

モダンボーイのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

モダンボーイ(2008年製作の映画)
3.6
舞台は1937年。日本が朝鮮半島を植民地化していた時期。いわゆる日帝強制占領期。
この時期に最先端のスーツと帽子でソウルを闊歩する・・言ってみりゃチャラ男なわけですね、そんなヘミョン(パク・ヘイル)がクラブの歌手ローラ(キム・ヘス)に惚れちゃうと。
ヘミョンは朝鮮総督府で働く人物なので”親日”と呼ばれるわけなんですね。
あと、ヘミョンの日本留学時代の同級生、日高晋介をキム・ナムギルさんが演じます。

「内鮮一体」を合言葉に・・つまり朝鮮半島も日本で、日本人として戦地にも行くし日本語を話せといった支配を試みた大日本帝国。そこに独立のために反撃を試みるレジスタンスたち。

・・・話はだいぶ飛んじゃいますけど、ローマ帝国って、戦って領土を広げていったわけですよね。様々な文化を持った多民族と一つの国を作って行きました。しかし彼らって、「この言葉を話せ」とか「流儀を合わせろ」とかそういったことはなく、ありのまま受け入れたそうですね。そして支配された民族からも王が排出されたわけです。まあなんという懐の広さというかこれこそがレジスタンスを生まない手法。お見事。



さてさて・・

このあたりが描かれるだけで色々宣う人もいますが、事実は事実だし、それを受け入れてその上で今の人々がどう良い未来を作るかが大事ですよね。・・この時期は大変革期です。
日本においても戦後ドワッとアメリカ文化が入ってきてカブレた奴らいましたよね
韓国においても映画を始め日本からいろんなものが流入した時期でもあります。
朝鮮の正装ではなく、まさに”モダン”な服装をした男子はもてはやされたと・・


まあさ、単純にね、韓国にとってホントに日本が嫌な国であれば、キム・ナムギルが日高晋介なんて役やらせるかって。また、韓国を代表する女優キム・ヘスさんが歌う歌を日本語の歌詞にしますか?と。そうそう、みんなの日本語の発音問題はさておき、キムヘスさんの歌がお見事なんですよねー。是非聴いてみてください!

そして映画から徐々にユーモアが消えていき、ついには!!・・・・・




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