RIO

赤と黒のRIOのレビュー・感想・評価

赤と黒(1954年製作の映画)
3.6
傷つけられる言葉 あらゆる中傷に対して闘志が燃えるジュリヤン・ソレル

貧しい出身のために奪われたままの人生に抗いたい
出世という言葉に心が動く
お金で買える地位でも元手もないなら人心掌握のために意外となんでもする
そのセンスが抜群でみんな好きになっていく

マラグリダ神父の「言葉が人間に与えられたのは自分の考えを隠すためである」やマキャベリ言葉など原作にも使われているあらゆる人物のイントロダクション
監督の描きたいテーマに沿って使われている
文学でもそれが章が変わる毎にとても楽しみでした 物語の背後にある問いに対して深い洞察があります

結局はジュリヤンを手放すしかなかった女が言った事がこの物語の趣旨ではないし命懸けの恋の話でもない
女を騙して出世した男ではないというのは描かれてましたが独房のアレはないな少し失せる

ジュリヤンの業火で燃え上がる狂気はなかったけど歪んだ感じの独り言は最高に良かったです
マチルドが美しい
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