レイチェル

赤と黒のレイチェルのレビュー・感想・評価

赤と黒(1954年製作の映画)
3.8
スタンダールの原作未読。映画鑑賞後に原作のあらすじサイトを読むと、この長尺作品でも描ききれない部分が沢山あるよう。その部分が割と良いので、惜しい。

1820年代フランス。職人の息子ジュリヤン・ソレル(ジェラール・フィリップ)。身分が低い生まれながら利発でラテン語が堪能。僧侶になる為仕えていた神父の勧めで市長宅の家庭教師に…

とにかくジュリヤンが美しい顔立ち過ぎる。市長の妻レナール夫人は彼に一目惚れ。いつしか逢瀬を重ねるようになり…

レナール夫人が敬虔な信者である為、自分の罪に悩み物語の展開に大きく影響するなど、時代背景や宗教観によって人生は狂っていくのだなとつくづく思う。

ジュリヤン役のジェラール・フィリップが感動的なまでに超絶イケメン。しかも困り顔で胸キュンが止まらなかった。

ジャケのシーンは、レナール夫人と別れた後に雇われた大貴族の娘と…

相手を魅了して利用しながらも、ふと本当の愛かもしれないと悩み、壮絶ながら短い人生。美貌と知性が飛び抜けている人は羨ましいけど、結果的に不幸もたくさん味わうのだった。「ザ・太くて短い人生」かな。
レイチェル

レイチェル