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大人には分らない 青春白書の一のレビュー・感想・評価

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須川栄三若干27歳にして監督デビュー作は、太陽族映画とちょっとシニカルなブルジョアホームコメディの間をとった結果たいへんヌルい青春モノに。自室にドラムセット置いてボンボン暮らし満喫の夏木陽介、どちらがバンドのボーカル団令子をモノにするかでメンバー佐原健二と殴り合い。ガキ以下である。OPでしつこく強調される無軌道な若者像とはまるで交わらない健全な皆さんある意味安心して見てられます。それより、夏木の父でベテラン国会議員・柳永二郎を踏み台に政界進出を企むギラついた政治記者・三島耕のスピンオフのほうが断然面白そう。
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