魂コシ

ランボーの魂コシのレビュー・感想・評価

ランボー(1982年製作の映画)
4.5

2014.2.2鑑賞

魂コシおなじみの「ずっと前から知ってたけど、今さら初めて観ました」作品です。



まず、なんとなくしか知らない人に言っときたい。これはイメージとは全然違う作品だと。

良い意味で裏切られました。



そういう私も意表を突かれました。鑑賞前のイメージは、「ただただ無敵のスタローンが復讐のために無双して敵を殺しまくってハッピーエンドばんざーい」な感じのありがちなアクション映画だと思ってた。…





っが!実際は全然違う!

「悲しみあふれる泣ける映画」でした。




まず序盤からスタローンは、完璧無敵な男ではなく、肉体的な強さは持ってても心の奥に「人にはわからない悲しみ、心の傷」を持っていることがふつふつと伝わってくる。これは、「スクリーム」とかのホラークイーンにも通ずるものがあるね。そして、見知らぬ街で警察権力による不当な扱いを受けて、これにどうしようもないやり切れなさを感じた。


そして逃走、森の中での警察との戦い………


まぁ、中盤は鑑賞前のイメージと半分くらいあってた。

しかしながら、後半ラストでの大佐とのやり取りで涙腺を崩壊させられた。
ベトナム帰還兵の悲しい人生。長い間国のために地獄を耐えてきて、仲間を失い、国に帰ればみんなから悪者扱い、。こんな悲しい事があるだろうか…。


これを今まで「ただのハチャメチャアクション大作」と勘違いして、観なかった事がもったいない。


そして、よく観たら実は誰一人殺してなかったんだねっていう意外性。


ただ無敵なだけのアクションヒーローではない、「悲しみを独り抱えた男のドラマ」。そんな作品でした………あれっ?これって仮面ライダーと一緒じゃん(笑)
魂コシ

魂コシ