『ランボー』っていう作品をスタローンの代表作の一つであるってことくらいしかしらなくて、みる前はスタローン演じるランボーが強すぎてひたすら悪い奴らを無双するシンプルなアクション映画なのかなと思ってたら、まさかのベトナム戦争によって傷を負った帰還兵の悲哀があふれてるすごく重いアクション映画だったとは...
冒頭からランボーが旧友に会いにきたら亡くなっていたことを知り、そこからただ街を歩いていただけなのに余所者ということで何か事件を起こしそうと思われて街から追い出され、街に入ろうとすると捕らえられて保安官たちから理不尽な拷問を受けることになるというとにかく可哀想過ぎる
そこから山の中に逃げ出すもランボーのせいではないけど、事故といった形で保安官が死んだことによってまたさらに悪者になってしまい、敵がどんどん増えていき最後のセリフでもあったようにせっかくベトナム戦争から帰還したのに保安官たちを退けるために山の中でゲリラ戦のようなことをやり、彼の中での戦争というものが終わらないっていうのも悲し過ぎるよ
ランボーが最後に大佐に過去の悲劇を吐露するシーンはスタローンの素晴らしい演技もありすごく心に響いたし、同時に帰還兵のPTSDについてもすごく考えさせられるね
敵役のティーズル保安官も完全なる悪ではないっていうのもこの作品の悲しいところでもあるんだよな〜
街の中での発砲を制止させたりランボーが生きていると分かって火事が起きた時に真っ先に住民に危険であることを知らせるし冒頭部分でも住民からも愛される感じだったから完全なる悪ではないんだよね、ただ愛する街を救いたい気持ちが強すぎるだけなんだよね
だからこそ街の部外者であるランボーに対して冷たく理不尽な対応をしてしまうんだよねけどその対応のせいであんな大事件を起こしてしまうというのがね、なんとも悲しいね
まあランボーに直接暴行を加えた死んだ保安官は完全なる悪だけどね、アイツだけには全く同情しなかったね
やっぱりこういう帰還兵のPTSDを題材にした作品は心にくるものがあるし、戦争といったものが如何に人々を苦しめるのかっていうのが改めて学べるから良いよね
