DarkKnightK

ランボーのDarkKnightKのレビュー・感想・評価

ランボー(1982年製作の映画)
4.1
「実は社会派ドラマ」

2作目の怒りの脱出以降のインパクトが強いので派手なアクションシリーズとしてとらえられがちですが、第1作目は根底に反戦というテーマを秘めているので、出来れば視点を変えて見てもらいたい作品。

華々しくベトナム戦争に送り出され国の為に戦ってきたジョン・ランボー。そんな彼がアメリカに戻った時には状況は一変している。戦場帰りの彼を周囲の人間は白い目で見、警察官には犯罪者扱いされる始末。何のために自分は異国の地で戦ったのか?戦闘マシンとしてのランボーの本能が目覚める。ランボーが最後にトラウトマンにぶちまける叫びは、戦場へ赴いた者の心を代弁していたに違いない(ちなみに原作ではラストは自爆)。グリーン・ベレー出身のランボーがナイフ一本で野山を駆けずり回る姿は幼かった頃の自分には強烈でした。その戦闘能力、エネルギーに圧倒されたものです。自分の特殊部隊好きの原点はこの初代ランボーにある気がします。

音楽は何と、大御所ジェリー・ゴールドスミス。オープニングの哀愁漂うメロディから聞かせてくれます。エンディングで流れるダン・ヒルが歌う「It's A Long Road」は名曲!
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