このレビューはネタバレを含みます
手違いで手元に荷物が届かず、ベニスに戻ることにした船上でのダーク・ボガードのニヤニヤした表情が忘れられない…
内省の伴う、なんだか文学的で芸術点の高い映画を見たい気分のときには最高に楽しめる映画だと思た。
理容店で「若返らせて差し上げましょう…これでいつでも恋ができますヨ」からのお化粧具合と振る舞いが、自分をぜんぜん客観視できてない感じがしてサイコーにすき。
恋ってそんなもんだよなあ、と思う。
タッジオの若さと完璧なまでの造形美に対して、あるいは芸術での自身の希求する理想の姿においても、決して辿り着くことはできないことを暗喩しているようにも思えたり、、知らんけど。