えるどら

ベニスに死すのえるどらのレビュー・感想・評価

ベニスに死す(1971年製作の映画)
3.4
全てのシーンが美しく、絵画のような映画

台詞が少なく、映像で魅せてくる。
自分なりに解釈したつもりやけど、わからんとこもちらほら。
「美」がテーマっぽくて音楽も背景も人物もひたすらに美麗。タージオ君、同じ世界の同じ生物とは思えんよ。

ここから自分なりの解釈。
主人公・グスタフと友・アルフレッドは「美」について揉めていた。グスタフは芸術家によって研鑽された、努力による美しさこそ至高として揺るがなかった。そんなグスタフが純粋で、無邪気で、曇りの無い、純潔の美しさに出会う。最初は戸惑いながらも、惹かれ、苛立ち、やがて恋をする。自分の考えを否定されたとしてもそれ以上に尊い美しさに彼はどんどん惹かれていく。
いつの間にか患ってた疫病で死にそうになりながらもタージオを追い続け、死の瞬間に最高の「美」に到達。彼は穏やかな死を迎える。

度々入る回想はグスタフの過去や思い出で、突然入るのでなかなか飲み込むのが難しい。
いつから疫病に罹っていたのかは分からないが、季節風が10日経っても収まらないと錯覚していた時点ではもう罹っていたのかなと。
笑い続ける音楽家はほんとにわかんなかった。

⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎ここから下品になります⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎

僕の中でのグスタフさんの印象
ショタコンホモおじさん
→推しが尊すぎてシンドい人
→限界オタク
→ストーカーおじさん
→推しのためにお洒落とかし始めるやつ
→推しに告白したいし、仲良くなりたいけど自分なんかのせいで推しを穢すことになるの嫌すぎて喋りかけられない尊み限界キモオタ
→汗だくびしょ濡れ髪から墨汁キモおじさん

はたから見るとおじさん普通にキモすぎるけど、正直タージオきゅんめちゃくちゃえっちやしおじさんにも同意できるんだよなぁ。あの水着は反則ですよ、えっちすぎる。性別とか関係ないですよ。美しさとエロスと純潔が同居してんですよ。ほんと奇跡ですよ、マジで。
えるどら

えるどら