【第67回アカデミー賞 主演女優賞、助演女優賞ノミネート】
『キャッツ』の原作者として有名なT・S・エリオットとその妻を描いた人間ドラマ。アカデミー賞では主演女優賞(ミランダ・リチャードソン)と助演女優賞(ローズマリー・ハリス)の2部門でノミネートされた。
ウィレム・デフォー変わらんなぁ。個人的にはすごく刺さった。ミランダ・リチャードソンは先天的な精神障害を抱えた妻ヴィヴィアンを見事に演じている。
一目惚れしてすぐに結婚した二人だったが、妻ヴィヴィアンの精神障害が顕著になってきて…
愛しているがヴィヴィアンに耐えられなくなってしまうエリオット、同様に愛しているが自分をコントロールできないヴィヴィアン、どちらの気持ちも丁寧に描いている。
イギリスを舞台としているだけあって品格のある衣装が堪らない。ショットの全てが美しい。
どんな愛にも限界があるという愛という感情の不確かさを絶妙に描いた秀作。個人的には大好き。