のりまき

遠い空の向こうにののりまきのレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
-
閉塞した炭鉱町で育ったホーマーは、スプートニクの打ち上げに触発されてロケット作りに熱中する。しかし寂れつつある炭鉱の存続に腐心する父は理解を示さず、自分の跡を継ぐことを強要する。世界に羽ばたこうとする少年と頑固な父。協力を惜しまない難病を抱えた女教師。同じ夢を共有する仲間たち。ラストには実際の映像で皆の現在が語られる。
いい映画です!展開もスピーディでハラハラ、ワクワク。ただ同時期に作られた『リトルダンサー』とあまりに設定が被っており、その上描き込みの深さもエモーショナルさも向こうの方が・・・。
しかし、ギレンホールの卵から抜け出そうとする瑞々しい足掻きと、クリス・クーパーの七転八倒が涙を誘う。さすがオスカーノミネーション。ものづくりの喜びを感じられる良作!
のりまき

のりまき