サンドラ

遠い空の向こうにのサンドラのレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
4.1
良かった!!!!!!!ずっと観たくて、満を持してのタイミングを逃し続けて数年…ついに観た。評価も高いし、評判もいいし、愛しのジェイク、良作・佳作なのはもうほぼほぼ想定内くらいの期待値で臨むも、なんなくそれを越してきた感。色んな作品を観ていく中で、もちろん面白い、感動、印象的、衝撃、ある程度の水準はあるんだけど、だんだんとみんな並ぶような感覚になってくる中で、久っしぶりに心から感動した!って言える作品に出会えたことがすごく嬉しい。個人的に映画気分が高まってて、王道ヒューマン系を久しぶりに観た(気がする)からかもしれないけど、こんなに爽やかポジティブな気持ちで涙が出たのはいつ以来か。周囲の声を物ともせず、自分の教師としての信念と生徒を信じる心を貫いたライリー先生、自分を認めてくれる存在がいるって重要なこと。父親ジョンは炭坑の仕事に誇りを持っているからこそ、一番身近な存在だからこそ、理解し合う最難関であり、そしてずっとその分かり合えないがあったからこその、ジョンがホーマーの肩を抱いた時の感動たるや。最後のロケット打ち上げの時にホーマーが言っていた「最初から信じてくれた人たち」っていうのが印象的で、亡くなったビコフスキーやボールデン、そしてライリー先生もそうだけど、やはり最初に声を上げる、行動することって誰もができることじゃないし、その人たちがいたからこそ、周りも応援してくれたと思う。実話が元ってことだから逆に映画という作品であの清々しい成功が成り立ったと思うし、文句なく感動した。スポーツができる順で町の可愛い娘をゲットできて、その奨学金で大学に行くか、炭坑の男になるしか選択肢がない人生、今この都会じゃ考えられないけど、そこで「炭坑は自分の人生じゃない」って言い切るホーマーかっこよすぎだし、実際にNASAで働いてるっていう有言実行。そして、人を突き動かすものって些細なもの、理由のないもの、なんだなぁ、と改めて。感じたことに純粋に、忠実に、そしてそれを本物にする信念と努力、夢を叶えるってことの大変さと美しさを見た。
サンドラ

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