LEO

遠い空の向こうにのLEOのレビュー・感想・評価

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
4.5
小さな炭坑の町の高校生が、1957年10月にソ連から打ち上げられた人類初の人工衛星「スプートニク1号」を見て感動し、ロケット作りを決意して成長する物語。
仲間達と共に様々な困難を乗り越えながら、自分の夢を叶えてNASAのロケットエンジニアとなり宇宙飛行士達の指導もしたホーマー・ヒッカムの自伝を基に描かれた作品で、作品中で主人公のホーマーが参加したコンテストは国際学生科学技術フェアとして現在も行われているそうです。

ロケット打ち上げ最終日、ずっと対立していた父が姿を現し発射ボタンを押し、空高く打ちあがるロケットをその場の全員が見上げるラストシーンは本当に感動です。
そのロケットの名前も、何があっても応援してくれた先生の名前をとって「ミス・ライリー」となっていたのも素晴らしい。

それぞれのモデルになった人物のその後の姿を映したエンドロールでは、家の壁に海辺の街も描いて、どうやら母親の夢も叶えたみたいです。

ストーリーも何ひとつ破綻する事なく自然に流れ、染み込むように溶け込むように体に浸透していきます。
ここの所「ちょっとなぁ…」と顔を顰めてしまう映画ばかり観ていたので、久しぶりに素晴らしい映画を鑑賞できました。
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