ハンコ課長

遠い空の向こうにのハンコ課長のネタバレレビュー・内容・結末

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

まっすぐで好感の持てる映画。

炭鉱で栄えているが斜陽が明らかな田舎町が舞台。
仕事一筋な父親にアメフトの才能がある兄、そしてくすぶっている弟が主人公。
ある日ソ連の人工衛星のニュースが世界を駆け巡り、ロケットへと魅せられた少年は自分も空への憧れをカタチにしようと動き出す。

最初全然上手く行かなくて、発射直後に爆発しまくるのが滑稽。溶接や材料など街の人たちの協力を取り付けて徐々に改良を重ねて行き、噂は広がり発射を見ようと街の人たちが見学に集まって来る。

この実験に対して担任は、科学発表会で入賞すれば奨学金で大学へ行くことも夢では無いと励ます。ローラ•ダーンがとても綺麗で好演している。

しかしロケットが原因で山火事が起きたと警察に逮捕され、呆気なくロケット実験は中止へと追い込まれる。
ここで諦めて炭鉱で働き出す主人公。一体ここからどう展開するのか、固唾を飲んで見ていたが、ここからが凄かった!
なんと高度な数学を一生懸命勉強して、弾道を計算することで、自分たちのロケットが山火事の原因では無いことを証明してしまう。この逆転劇には拍手喝采だった!

炭鉱夫になってほしいと願っている父親との確執はあるが、やがて協力してくれるようになり、遂には科学発表会で最優秀賞をもぎ取る!

いやぁ、片田舎の主人公がコツコツと夢を掴んでいくサクセスストーリーは胸がすぐ思いだった!
ハンコ課長

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