松井の天井直撃ホームラン

俺たちに明日はないッスの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

俺たちに明日はないッス(2008年製作の映画)
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↓のレビューは。今はもうなくなっってしまった映画レビューサイトに、鑑賞直後に投稿したレビューを。こちらのサイトに移行する際に、以前のアカウントにて投稿したレビューになります。

☆☆☆★

『赤い文化住宅の初子』『百万円と苦虫女』のタナダユキ監督作品。

赤い文字のタイトルの出し方が往年の日活ロマンポルノそっくり。狙ったのならばかなりのもの。

『赤い…』では思春期の少女の揺れ動く恋心を。『百万…』では自分探しをしながら、恋に逃げ回るフリーターの女性を。それぞれ描いて来たが、今回の題材は高校生男女3組によるひと夏のセックスに対する願望と現実。

夏を舞台の筈なのに、どうみても冬の寂しい千葉の海沿いなのは…もう少し工夫が欲しいところでした。
一応は主演にあたる柄本時生は、いかにも「やりたい」願望丸出しの高校生役で適任か。
驚いたのは安藤サクラ。
『むずかしい恋』の時の役柄も良かったですが、『風の外側』以来の高校生役。前回は観ていて無理がある感じだったが、今回の女子高生役にはさほど無理が無い。裸も辞さずと、かなりの成長を感じます。

3組の恋物語は原作が在るとは云え、最後はやや消化不良気味か。

胸の大きい宗方(宗像?棟方?)さんのフェチ振りに萌え〜(笑)

(2008年12月5日ユーロスペース/シアター1)