『ふがいない僕は空を見た』『ロマンスドール』のタナダユキ監督作品
女の子とセックスのことしか頭にない男子高校生を中心に、思春期の恋と性をつづる苦く切ない青春コメディー
タナダユキが得意とする“性春”コメディとはいえ、女性の目からよくここまで淡い童貞ストーリーが描けたなと毎度の事ながら感心してしまう
もちろん向井康介の脚本の力もありますけど
性のことで頭がいっぱいな高校生
そのくせ変な所でピュアな感じがリアルで笑ってしまった
男なら共感できるポイントはいくつもあると思います
高校生を演じる6人の男女のキャストが良い
こういう作品に美形過ぎる役者さんが揃ってでてしまうと、途端にリアリティーが薄れてしまうので地味なキャストを使った巧みな演出力で補う
柄本時生と安藤サクラはこのときから既に落ち着いた素晴らしい演技ですね
タナダユキ作品は、人間の痛さや弱さを決して美化せずに、等身大で描き出すから大好き👌🏻
2020 自宅鑑賞 No.313 GEO