やべ

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛のやべのレビュー・感想・評価

3.2
流石に話が薄すぎる。前作で主人公たちは成長しきっちゃってるので今作の実質的な主人公はカスピアンのはずなんだけど、どうにも掘り下げが薄い。ナルニア側に加担する大きな動機が何かしらあるはずなのに全然出てこないから、「どうせ王宮に戻っても権力闘争で○されちゃうから、あくまで利害の一致で協力してる」感じが終盤まで抜けなかった。
シリーズのアイコン的存在のアスランもよくわからん。今作から抽象的なことばかり言う外界の神みたいなポジションに移行したけど、前作のカリスマ性はどこに行ったのか。リーダーシップがあって人格者で自己犠牲も厭わないアスランを見てきたから、シフトチェンジに困惑する。そういう人間的魅力(ライオンだけど)が描写されないのにお助けキャラとしては最強すぎるのもどこかモヤる。
文句が多かったけど、乗馬シーンと剣戟シーンがマジで映えててそこはみどころ。若干抜けてるところはあれど、前作から超成長して頼れるエドの活躍もみどころ。
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