コブラ

炎628のコブラのネタバレレビュー・内容・結末

炎628(1985年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

大別すると戦争映画には兵士(軍隊)目線のモノと民草目線のモノがあると思うけど、後者は観ると大概に精神削られるのでついつい避けがち。なんだけど戦争なる究極の理不尽への抵抗力と想像力を減価償却させない為、またはそんなんを醸造する上で圧倒的に必要なのは後者だと思ってはいる。

プーチンロシアの侵略が始まった時にポチ。どこかの誰かさんが「炎628を産んだ国がなぜ侵略などするのか」みたいな事を書いていて、いや別に侵略は国民の総意じゃねーだろうよ、、、などと思いつつも気になってた映画。初見。

お国から殺人権を与えられ、暴力に泥酔した集団のおぞましさ。自分のほんの些細な行動によって其れを呼び込んでしまった少年の苦悩と後悔と怒り。復讐心により少年もまた暴力装置の一端になっていくんやろうなぁ、、、と思わせといてからのラストの唐突な飛躍。
赤ん坊ヒトラーに引き金を弾かなかった少年の心中を慮ると、ただただギューってしてあげたくなる。というか言葉が出ぬ。


しんどいが、同じ事が今なお続いている事を忘れない為に観られてよかったな。
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