でにゐろ

炎628のでにゐろのレビュー・感想・評価

炎628(1985年製作の映画)
4.1
グロさは全体的には薄かった。西部戦線異状なしの様な戦争を通して描かれる惨さではなく白ロシア地方で起こるナチスの一方的な虐殺の惨さを描いた作品。その為全体的に迫力はあまり感じられず淡々と進むが、ナチスの鬼畜の所業を壮大に描いたシーンは印象的。凶行の中で平然と笑うナチスに鳥肌が立つ。カットも一つ一つが綺麗で見入る。そして本作で最も素晴らしいのが演技だと思う。あまりにも徹底した主役の演技は後半、別人かと疑うほど老け、戦禍の辛さを顔で表している。
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