ベストワンを一本に絞れなかった1993年
崔洋一
「月はどっちに出ている」
前世紀末の90年代の日本映画が素晴らしい量産期であった事は色んな所で言及してますが、特にこの1993年は筆舌に尽くしがたい一年でした。
『お引越し』『ソナチネ』『我が愛の譜 滝廉太郎物語』『ヌードの夜』『ゲンセンカン主人』そして『月はどっちに出ている』。
この挑発に満ちた6本が同じ年に公開されていたのが驚異です。
おかげてベストワンを絞りきれず選出を諦める憂き目にあいました。
そういえばタイトルに呼応して(もういいよ)と返したくなった大巨匠の遺作もこの年に公開されましたが忘れました😊