masato

月はどっちに出ているのmasatoのレビュー・感想・評価

月はどっちに出ている(1993年製作の映画)
4.0
「チューさん、一瞬、金貸してくれよ」
このセリフひとつで、この映画は忘れられない映画になった。

在日朝鮮人のタクシードライバーと、じゃぱゆきさんと呼ばれた東南アジア系の女性との恋愛を軸に、成り上がろうとする若者たちの闇のようなものがしっかり描かれていて、味がとても濃い。この頃の映画はどれも濃かったなあ。

だから、余計にバランスが難しいのかも知れない。今の映画は胸焼けすることはないもんね。あの頃の映画は、ちょっとバランスが悪いと、見終わったあとで、胸焼けしたもんだ。
masato

masato