この個性豊かなくせ者だらけの家族が、末っ子オリーヴちゃんの前では誰もが真っ直ぐに向き合っていたのが泣きそうになるほど愛おしい。
固く閉ざした兄に唯一触れられたのは妹のオリーヴちゃんだけ。
ドラッグをやりポルノが大好きなクレイジーなおじいちゃんでさえ真っ直ぐに向き合えたのは貴女の心が何よりも美しかったから。
あの晩のおじいちゃんの言葉は120点満点。言葉はいつだって曖昧で、その時その時に正しく使用できるものではない。
大人になればなるほど、無意識のうちに少しの嘘や雑念が入り込んでしまう。
でもあの夜のオリーヴからのクエスチョンに真っ直ぐ正しく導いたおじいちゃんのアンサーは何よりも温かくて愛に満ちた素晴らしい答だった。
この家族が本当に、大好き。だって、「笑って、泣ける」が同時に起きてしまう映画を他に知らないもの。おかしくって、苦しくって、愛おしくて。笑っているのに涙が止まらなくなる…いつまでも大好きな家族。
