黄推しバナナ

雨の町の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

雨の町(2006年製作の映画)
3.5
監督 :
田中誠
原作 :
菊地秀行
脚本 :
田中誠
出演者 :
和田聰宏
真木よう子
成海璃子
武重勉
長島弘宜
前橋聖丈
品川徹
光石研
安田顕
江口のりこ


内田耕造(品川徹)宅へ“お母さん…僕だよ…”と磨りガラスの玄関にぼんやりと映る小学生少年…
何処かに電話を掛ける内田耕造…
居間の磨りガラスを叩く少年…“伸、お母さんは10年前に死んだんだ、帰れ…”と呟く内田耕造…
電話をかけた相手の男が足を引きずりながら少年に近寄り南京袋を被せ、木の箱に入れ軽トラで遠く離れた山奥に運ぶ…
木箱を開けすぐさま少年を角材で殴る…
何かを確かめようとする男…
少年は男を振り切り逃亡…
追いかける男…
少年は橋の中頃で下の川に転落…
大岩に前進を打ち付ける…
少年を確かめに川に降りるも死体は無く…
上空からの橋の引き画
タイトル





冒頭の掴みはかなり良き🤔

母親(江口のりこ)に捨てられた過去を持つフリーライターの兼石荘太(和田聰宏)の話に移る…内臓の無い子供の死体が川に流れ着いたと言う情報を聞き解剖した病院に調査に繰り出す…
坂口医師(安田顕)同伴で少年・内田伸(前橋聖丈)の死体を確認…遺留品を見せてもらっている最中に死体が起き上がり逃げ出す…
兼石荘太は少年の遺留品から市役所を尋ねる…
日の江村の野外活動の一環で30年以上前に集団で30人の小学生が行方不明になった事件に行き当たる…福祉課の香坂文緒(真木よう子)の車に上席して日の江村に…
二人が直面する恐怖とは…

いや~な…
雰囲気を醸し出す村…
気味が悪いたらありゃしない…

少しずつ…
少しずつ…
雰囲気作りも
物語も
丁寧に…
進んで行く…

カメラワーク
カメラアングル
小物類
ロケーション
BGM
SE
ライティング
至るまで細かい配慮
抜かりはない!

それもそのはず
演出は田中誠監督なのだ!

田中誠監督作品

タナカヒロシのすべて(2005年)
雨の町(2006年)
おばちゃんチップス(2007年)
うた魂♪(2008年)
コラソンdeメロン(2008年)
湘南☆夏恋物語(2011年)
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら(2011年)

“もしドラ”は失敗したけど…

でもね☝️
う〜ん…
今作スコアが悪い…
ラストのオチと
少年少女の、

高橋絢子(成海璃子)
安場サダヒロ(武重勉)
内田伸(前橋聖丈)

の変貌する描写が悪い…
あと意味不な終わり方…
そこがスコアの点が悪いところなのだろう…


ここから考察です☝️
核心を突いているかもなので作品鑑賞後にご覧ください🙇











ただ私的には…
傑作ですよ☝️
👏👏👏

ラスト、

高橋絢子&内田伸

が日の江村ではない東京の兼石荘太の住むマンションに突如不気味に現れる辺りなんか…

ゾク〜😱

としましたよ😰
鳥肌が立ちましたよ😱

日の江村でラストに高橋絢子が兼石荘太を襲わなかったのは、お互い“親なしで寂しい思い“をした者同士だったからなのではないだろうか🤔

そう考えると東京の兼石荘太の住むマンションに高橋絢子がお土産のドングリを持ってきた件も分かる🤔

その気持ちも汲み取れず兼石荘太が高橋絢子を撲殺する件も悲し過ぎる悲劇の結末に見えてくる🤔

安場サダヒロの父親で“あいつらは人の親に寄生する”って台詞がある通り、兼石荘太と香坂文緒の娘になりたかったのかもと考察でき、これもまた悲し過ぎる悲劇の結末に見えてくる…🤔

内田伸は父親と母親らしき人に寄生し手を繋ぎ歩いて行くシーンも ↑ を意味しているものと捉えられるように演出しているのではと🤔

まぁ〜…大人が子供を撲殺する胸糞映画なのは確かだね…

①鑑賞年齢30代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確
黄推しバナナ

黄推しバナナ