新聞社の経営再編、クビを切られた女記者アン。
最後とばかり腹いせに捏造した架空の投書、クリスマスイブの夜、社会への抗議自殺を決行する...
大反響に目を付け、仕立て上げられた投稿者「ジョン・ドー」(ジェーン・ドゥの男版だ)。
全国遊説とラジオ演説で生まれた信奉者「ジョン・ドゥー・クラブ」草の根運動での政界進出。
一般市民を翻弄するマスメディア、作り出されたポピュリズムの恐怖を描く、『スミス都に行く』とは打って変わってビターなフランク・キャプラ監督作。
今の社会でも古びない普遍的なテーマ扱った本作は、トランプ支持者の議会襲撃などに象徴される現代アメリカの民主主義の欠陥を知るうえでも必見。