石川

恋多き女の石川のレビュー・感想・評価

恋多き女(1956年製作の映画)
3.8
基本的な印象は大いなる幻影と似た感じ。こちらはカラーだったこともあって画の綺麗さがより印象的。細かく笑わせるポイントを作っているところとか、人や物の配置とか会話の順番とか、上質な笑いがわかってますって感じの現代の日本の人も好きそう。コメディであることと話の流れに引っ張られていて大いなる幻影と比べると登場人物は魅力がなかった。特に主人公は、何でもいいから楽しそうに騒いでるところが好きって人なのに、使命使命でもったいない。最初からその両面があることは描かれているので一貫してはいるし、単に好みの問題なのだろうが、タイトルからもっと極端な人を期待していた。いろいろとすごく丁寧で良くも悪くも真面目な監督な気がする。
石川

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