えそじま

厳重に監視された列車のえそじまのレビュー・感想・評価

厳重に監視された列車(1966年製作の映画)
4.6
傑作。甘くほろ苦い青春を詩的に綴った童貞筆下ろしコメディのような様相を帯びながら、まず背景として戦争があり、ナチス占領下という不条理があり、パルチザンがある。

性のコンプレックスからの解放でヒーローとなった青年は自ら仕掛けた黒煙に呑まれ、その立派な駅員帽子だけが爆風で恋人の足下に運ばれてきた。勝利の高笑いにかき消される悲劇。
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