世之介に影響を受けた人たちが、歳を重ねたらその事を忘れていく。
ふと思い出したら、いろいろあったのに普通の人だったなって思うのは、30、40になったら経験のあることだと思う。
そんな感覚を体験できる映画。
世之介のキョドり具合とか、困った時に見せる仕草とか、いろいろと上手くて笑える。
他にも映画にはあまりない、会話が噛み合わないまま進む感じとかも面白い。
物語は過去と現在を行ったり来たりして見せてくれるのだけど、それが大学生時代の開かれた未来から、変えられない現在に収束していくのがちょっと切ない。
その「変えられない現在」を中盤で描いてるのは新鮮だったけど、それ以降はそれが本筋に集中できないノイズとなっていた。
それよりなにより、吉高由里子が可愛い！
ハンバーガーを通して、現在の吉高由里子が直接的なセリフなしに世之介を思い出すシーンを描いていたりと感心する場面も多い。
