猿山リム

秘密と嘘の猿山リムのレビュー・感想・評価

秘密と嘘(1996年製作の映画)
2.3
 わたしの4月は「嘘作品強化月間」。
 嘘の映画を探して辿り着いた一本。
 タイトルから「嘘」と「秘密」がテーマなミステリ譚と予想しての鑑賞。

 特別「嘘」と「秘密」の違いがテーマになるタイプの緻密な作品ではなかった。
 感想を書くにあたってちょこっと調べたら、脚本のない即興スタイルで作られた作品だったらしい。
 期待と真逆の作品だったわけだ。

 イギリスを舞台に人種問題を視野に入れつつ、シングルマザーやらなにやらの社会問題を含みつつ、家族愛に落ち着く流れの映画・・・かしら。
 カメラワークがあるから、完全なアドリブというわけじゃないんだろうけどね。
 リアルRPGであり、リプレイ映画というわけかしら。
 大筋があって、大筋を守りつつセリフや行動を足して言った感じかしら。
 ・・・だったら・・・彼氏さんの行動が光る展開もあったろうなと。

 映画的に無駄なシーンの多い作品に感じた。
 何が活きるかわからないから取られたのかもしれないけど、活きなかったシーンは全部カットすればよかったのに・・・。
 
 映画の枠で作品を作るなら、脚本は大事だなと感じた。
 世間の評判では、そこが素晴らしいという部分ではあるらしいけれど。
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