Bam

秘密と嘘のBamのネタバレレビュー・内容・結末

秘密と嘘(1996年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

引きやインサートが少なく会話劇であることは確かで、人物像というか関係性暗いしそこに馴染めないと感じてしまう人がいるだろうなとは思った。
でも観てほしい。叔父さん良い。「この世で愛してる3人が、、、」って大声で訴えてるとこなんか、お前やっぱ愛してるじゃねーかよ!って嬉しくてたまらなくなる。
母ちゃんだって最初産みたくなかっただどうのって言ってたくせに終始ちゃんと娘の面倒は見てるし心配はしてるし、ただ寂しいし後ろめたいし、、、毒だけどね。
感情が不確かな関係が続いて、これが家族愛だ!みたいなエモーショナルなシーンもないからなんとなくフラストレーションが溜まっていくけど、映画の出来如何に不満があるんじゃなくて、映画の中にどっぷり入って、彼らと同じように不信がっちゃってるんだと思う。
それは彼らが感じているものとか空気感とかがダイレクトに伝わってきている証拠で、そこに痺れる。
最後のカットなんかもう最高過ぎるし、、、散々会話劇繰り広げたくせに、最後の最後に引きの画だけでオチをつけてくるの何よ、、。
散々暗いことしてたくせに最後すげー明るい。
傷つかないために必要な秘密とか嘘とかってあるのかもしれないけど、結局真実が一番傷つかないのかも。それでその傷を、愛する人たちと分かち合いたいっていう叔父さんやっぱ最高。
色々むずいよね。
Bam

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