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秘密と嘘のプレコップのレビュー・感想・評価

秘密と嘘(1996年製作の映画)
3.7
即興劇はリアルだけど、お話が長いよー

さすがに本筋のシンシアとホーテンスのめぐり逢いまで1時間かかるのは長すぎた。モーリスの写真館でのコメディは楽しいけど、他は散漫としている感じがする。脚本がなくてほとんどアドリブという今作最大の特異点はリアルな空気感作りには機能しているが、ストーリーの引き締まりには逆効果な印象を受ける。

とはいえ、シンシアとホーテンスが並ぶダイナーやパブの情景は非常に絵になっており、引き込まれる。温かみを感じる音楽も心地よく、この辺りはかなりよかった。

演技や音楽、終盤の修羅場など好みの要素は多いが、いかんせんランタイムの長さが気になってしまう一作。2時間を切っていればかなり好きな部類に入ったことは間違いないだけに、惜しい映画。
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