カトリーヌ

秘密と嘘のカトリーヌのネタバレレビュー・内容・結末

秘密と嘘(1996年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

一言でいえば「骨太な映画」という印象。一歩さがってコメディとして見ると一層深みが増す。

「こんな鬱陶しいオバハン必ず親戚に一人ぐらいいるわぁ」的なシンシア(ブレンダ・ブレッシン)や終始不機嫌なその娘、義妹のあざとい芝居が序盤は鼻についた。
ただそれは余計なことではなく、この映画の主題そのもの、彼女たちが抱える悩み「秘密と嘘」そのものだったと徐々に理解できてくる。

テーマが普遍的でまるで自分の身内の話を見ているような気さえするし、日本のドラマでもこんなのなかった?と思ったり。山田太一あたりの単発もので。

数度目の鑑賞をしながらドラマ化に際してシンシア役を誰にやらせるか、というヘンな妄想をしていた。
大竹しのぶ、芝居が重すぎる。見た目が似てる原日出子、少々力不足。声だけなら藤田弓子、声だけなら。田中裕子、面白いけど可愛すぎる。吉行和子、雰囲気はかなり近いが芝居が軽い。加藤治子、いい線だけれどもさすがに今はおばあちゃん。いしだあゆみ、ゾンビ化する前だったら良かったかも。風吹ジュン、なんかひとつ物足らない。あ、大好きな余貴美子がいた!

とかいうヘンな妄想。
あゝ楽しかった。