トゥーン

ザ・リング2のトゥーンのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・リング2(2005年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

監督の手腕で前作よりもホラー感は強まったのに、脚本がゴミすぎて話にならない。一回、脚本家は呪いのビデオを見たほうがいい。
まず、序盤で呪いのビデオの存在が消える。前作で積み上げたものが壊される。そもそも、日本版が科学的であったのに対して、前作から違った。しかし、これはいくらなんでも適当すぎ。
呪いのビデオが消え、エイダンが標的になる。一気にどこにでもある悪魔に関する映画になる。さらに、サマラが実際に欲しがっているのは母親だったり、母親の虐待が疑われたりとありきたりのオンパレード。
サマラの存在はいまいち判然としない。貞子よりも姿を見せているので、もっと設定を作り込んだほうがいい。
サマラの退治の仕方も水にぶち込むという荒業。日本版に見られた頑張りはどこへ。母親を求めるのは『仄暗い水の底から』がちらつく。井戸の中でレイチェルがよじ登り、それを追いかけるサマラは『リング2』。サマラの動きは『リング2』よりもレベルアップしている。監督の腕はいいのに、脚本のせいで最悪の出来になってしまった。ところで、井戸を登るレイチェル演じるナオミ・ワッツの腰がイイ。
鹿のシーンはCGくささを感じるも、なかなか面白い。他のホラー描写は日本的なところもあるが、多くがポルターガイストでアメリカンで残念。脚本家が前作と同じなのに、別人のよう。
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