このレビューはネタバレを含みます
シシリー島の山賊であり、独立義勇軍のリーダーでもあったジュリアーノが殺された。その事件の真相を追及していく中で重要な証人も何者かによって消されて未解決に…。
圧倒的権力の前には所詮個人は無力だってことだな。用が済んだら塵芥のようにサッと消される。
主観性を極力排除した、ドキュメンタリータッチの演出はそうした乾いた世界を切り取るのに最適な感じだし、すごくかっこよかった。特に序盤のあっけなく人が死んでいくシーンとか、岩山に兵士がずらっと並ぶシーン。
ただストーリー展開に関しては、勢力図が混み合っていることもあって少々わかりづらいので、先に事件の概要を調べるなりした方が良いかもしれない。