KCUFUMI

イン・マイ・スキン 人には言えない、私が本当にしたいことのKCUFUMIのレビュー・感想・評価

4.2
超衝撃的な作品だった。

ある日脚に皮膚がズタズタになる大怪我をした女性。
重症なのに然程痛みを感じなかった。

何故かその女性はその怪我が癖になり、
自分を傷付けるようになるが…

どんどん自傷行為はエスカレート。

刺す、切る、えぐる、剥がす、削ぐ、
血を吸い、
皮膚、肉を喰うまでに。

自分の皮膚を大切に保存したり、
傷口を写真に収めたり。

仕事の大切な会食中に衝動が抑えられなくなるシーンから、その直後の衝動が爆発した自傷行為は生々しくて悲鳴をあげてしまった。

傷口、血、自傷行為、
全ての描写がリアル過ぎて、
何度も目を背けたくなり、
病院行けよ、病気だよ。
って何度も思ったが、
終盤は血塗れの彼女が美しく見えてしまうほど凄まじいオーラを放っていて彼女の演技に釘付けになってしまっていた…

主演のマリナ・ドゥ・ヴァンさん、
ベアトリス・ダルに顔や雰囲気がとても似ていて、めちゃくちゃハマり役。

ていうか、
脚本、監督、主演、
全部この人だ‼︎
ヤバイな。

フランソワ・オゾンの作品にも何本か、
一緒に脚本、出演してますね。
凄い人じゃん…
絶対変態だわ、この人。

グロやゴア描写に飽きてしまってきた変態さんに是非とも観ていただきたい作品。

こういう抑えられない危険な衝動は、
『ガーゴイル』や『RAW』などに、
よく似ている感じでした。

メランコリックな雰囲気でグロ描写は一線を画している。

観てるこっちの気分が病的になり、
痛々しくなる。
が、その作り込まれた世界観に引き込まれてしまう。

やっぱフレンチホラーが1番好きだ。
KCUFUMI

KCUFUMI