ホラーマニア斗真

イン・マイ・スキン 人には言えない、私が本当にしたいことのホラーマニア斗真のレビュー・感想・評価

3.8
出席したパーティ会場で転んだ拍子に足に怪我を負うが不思議とその傷に痛みを感じなかった出来事をきっかけに、エステルは自分の肉体と皮膚に異常なほどの好奇心を持ち始めるようになるという、フランス発🇫🇷のインモラルホラー。

"2003年のフランス映画祭にて
     途中退場者が続出した問題作"

ジャンルはドラマですが、そこら辺にあるスプラッターホラー映画よりも痛々しい描写が多いので見るには相当の覚悟が必要な映画でした。映画の出来はさておき、本作品はもう二度と見たくないと思いました…🪒

「屋敷女」や「テリファー」のように内臓や血が大量に流れるようなグロさはないけど、顔が引き攣るぐらいの痛々しいシーンが印象に残っています。自身の傷口を抉ったり、皮膚を剥ぎ取ったり、剥ぎ取った皮膚をホルマリン漬けにしてコレクションしたりと、とにかくモラルが崩壊しています…😭

幽霊や悪魔などが出てこない内容なのに、自傷にのめり込んだことで自我や理性が崩壊していく様子の演出が上手かったです。また、自己嫌悪と自傷の狭間で葛藤している心理描写も生々しくて、見ているこっちが苦しくなりました💦

嫌な気分になるようなホラー演出は良いけど、ストーリーが難解なのと投げっぱなしのラストがあるので、好き嫌いが分かれそうな内容かもしれません。何度も言いますが本作品のジャンルはドラマです。俺から見ると自傷行為を題材にしたホラー映画の皮を被ったドラマに見えますけどね…🦵

というわけで、誰にもオススメできないが鑑賞して良かったとも思える怪作でした。見る人をかなり選ぶ作品ですが、痛々しい描写に耐えられない方は見ないほうが無難だと思います🍴

※フランス映画は変態な作品ばっかり…🇫🇷