おぉぉぉぉ……
これは凄いもんを観た
最初は離人症とか強迫性障害、身体完全同一性障害かと思ったけれど。
違うな……なんだろう?
圧倒されて釘付けになってしまった。
仕事も恋も上手く行っているように見える女性エステル。
が、ある日パーティ会場の庭で大怪我をしてから生活は一変してしまう。
痛みを感じない
この皮膚はなんだ
突く
切る
噛みちぎる
だけど分からない
止められない
恍惚
こうしてエステルは自分の身体にのめり込んでいき……
特典の監督インタビューから~
テーマは、
"自分と身体との違和感、そしてその距離感"
"衝動と闘い、自分を確認していく"
とのこと。
ただの自傷行為ではないんですよね。
皮膚を肉を血を感じて保存して。
まさに確認作業。
理解不能という意見もあるけれど、私はこれ分かる気がする。
抜けた歯を保存しておくのと似てない?
いや似てないけど近いと思う。
日焼けして剥けた皮膚とか、ちょっと取っておいたりするし。
滅茶苦茶デカく剥けたカサブタとか思わず見惚れるし。
なんかあとから見たくなるし。
が、問題は何処で留まるか、ですよね。
今作ラストまで行ってしまったら、まずは入院して、なんなら拘束も必要かもしれない。
でも本人は望んでいないしな。
決定的な所には踏み込まなそうだし。
事故は起こり得るけれど。
処置、看護の難しい症状ですね。
うむ、凄い作品だった。