イチロヲ

キング・ソロモンのイチロヲのレビュー・感想・評価

キング・ソロモン(1950年製作の映画)
3.5
南アフリカの鉱山地帯を散策する狩猟家が、一環千金を狙う人間たちに干渉しながら、古代王国の秘宝へと近づいていく。ハガード著「キング・ソロモンの宝窟」を映像化している、アドベンチャー映画。

頭脳明晰な狩猟家、父を捜してる活動的な女性(デボラ・カー)、土地勘をもつ現地人、その他数名からなるパーティが冒険を繰り広げる。暗黒大陸と呼ばれていた時代のアフリカに秘密主義的な魅力を見いだしており、未開地の探検がじっくりと描写されている。

アフリカ現地での撮影が敢行されており、砂漠地帯、山岳地帯、溶岩地帯へとシチュエーション移動がおこなわれる。原住民族のシークエンスでは、圧巻のエキストラ撮影に驚愕させられる(どうやって撮影したんだろう?)。

土着の奇習や文化をクロースアップさせるという、後のヤコペッティを想起させられる演出が冴え渡っている。現地人の案内役が、労働歌と宗教音楽(自然信仰の音楽)を織り交ぜたような、不思議な歌をうたいながら先導するところが、ツボに入りまくり。
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