茜

REM レムの茜のレビュー・感想・評価

REM レム(2000年製作の映画)
2.5
不眠症に悩む大学教授の主人公。
朝方になっても仕事から帰ってこない妻に不安を募らせ、睡眠薬をODし現実と幻覚の区別がつかなくなる。

鑑賞者側にとっても何が現実で何が妄想なのかが終始判別し辛く、最後まで観てもその境目がいまいちハッキリしないため収まりが悪い。
曖昧な終わり方も物によっては悪くないんだけど、こういうお話の場合はちゃんと現実を見せつけて欲しかったな。
切断された指や気持ち悪い赤子、詰まったトイレやお風呂といった不安や不快感を煽る描写も出て来るけど、どれも綺麗に収まってんなーという印象。
グロテスクさは控えめで、特にトイレやお風呂から溢れる汚物は清潔すぎてビックリするくらい。
面白そうなテーマではあったけど、全体的に曖昧&薄味なのでちょっと物足りない。

各所でリンチが引き合いに出されているんだけど、流石に別物過ぎて同意しかねる…。
茜