ゴン吉

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
怪獣映画「平成ガメラ」3部作の第3作目。

前作に引き続き金子修介が監督、樋口真嗣が特技監督を務める。
中山忍、前田愛、小山優、藤谷文子、仲間由紀恵らが共演。

1999年。
ガメラとギャオスの東京での戦いで両親を失った少女・比良坂綾奈(中山忍)は、奈良県南明日香村の親戚に引き取られていたが、ガメラを憎んでいた。
古くから伝わる祠の洞窟で封印の石を動かしたことで、怪獣の幼体が誕生してしまう。
彼女は幼体にイリスと名付けて世話をする。
一方、東京の渋谷にギャオスが飛来し、ガメラが撃退するが渋谷の町は崩壊し、15000~20000人の犠牲者が出てしまう。
やがて、イリスは成長して比良坂綾奈と神経融合してしまう……

”わたしはガメラを許さない。”
怪獣のバトルに巻き込まれて両親が亡くなった少女の視点で描かれた作品。
そして「何故立て続けに日本が怪獣に襲われるかの? 抜本的な解決は存在するのか」を問いかけてくる。
渋谷の空中戦では、渋谷の109やハチ公がガメラの火炎放射により崩壊し、京都では街が炎で包まれ、迫力の怪獣バトルが繰り広げられる。終盤、ガメラは動きを封じられた右腕を自らの火炎放射で吹き飛ばし、燃える腕による渾身の一撃が圧巻です。
草薙浅黄(藤谷文子)や元長崎県警の大迫力(螢雪次朗)らシリーズ常連のキャラが脇役ながらもストーリーを盛り上げ、仲間由紀恵の珍役にも注目です。

果たしてガメラは人間の味方なのかそれとも敵なのか?
「ガメラは一人じゃないわ」 

2023.9 TOKYO MX TVで鑑賞(ガメラ祭り)  
2023.1 TOKYO MX TVで鑑賞  
第17回日本SF大賞を受賞(1996年)
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