このレビューはネタバレを含みます
堀北真希と森七菜と黒島結菜を合わせたような魅力のある前田愛が演じるヒロイン・綾奈が、ガメラの戦いに巻き込まれて両親を失ったことでガメラを憎んでいるという設定が斬新。被害にあった人たち目線が前2作より多めで、防げない災害に似た思わず息を呑む映像もリアル。
イリスを倒すシーンであの距離であの大爆発で、生きてるのはおかしくない!?などツッコミどころはあるが、イリスによってミイラになった人たちが出てくるちょっとしたホラー描写を混ぜつつも王道の怪獣バトルを本作でもしっかりと魅せてくれる。前作はガメラに加勢していた日本政府が今作では傍観しているだけでガメラに頼りまくりで、ガメラを敵として攻撃しちゃう愚かさが滑稽。
前田愛の『イリス…アツいよ…』、 謎の女・朝倉の前田愛が眠るベッドに倒れて『ハフン…』など、良からぬ想像をしてしまいそうな妖艶なシーンがあるのも特徴的。
特に長峰と斉藤審議官の再会シーン
『ご無沙汰してます』『あ、うん』がツボ。
欲を言えば3部作全てに登場した怪獣によって人生を狂わされた男・大迫の活躍がもう少し見たかったところ(笑)
イリスの攻撃により右手を刺されてエネルギー吸収されるガメラに対し、最大の攻撃をしようとするイリス。ガメラは右手に刺さっている触手から脱出するため自らを攻撃して右手を失うが、イリスが最大の炎の攻撃をガメラが失った右手で炎を集めてイリスにパンチで倒す展開は意外過ぎて笑った!
キーアイテムになりそうだったボロい剣の盛り上がりに欠ける活躍(笑)
ギャオスとの戦いはこれからだ!的な終わり方だったのが、少々もやっとポイントだが、エンディングテーマ「もういちど教えてほしい」も神話的な雰囲気が作品にあっていて心地の良い余韻を残していた。
【まとめ】
平成ガメラ3部作で、だんだんとビジュアルが洗練されていくカッコよさが魅力的。比較するとやはり1作目のインパクトが強くて一番興奮したなぁ。