寄り道わき道

愛しい人が眠るまでの寄り道わき道のネタバレレビュー・内容・結末

愛しい人が眠るまで(1991年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

正しい話かわからないが、アランのお葬式で彼の友達と奥さんのリマさんがThe Sun Ain’t Gonna Shine Anymoreを熱唱したって記事を読んで、久しぶりに再視聴しました。

恋人が亡くなり悲しみから立ち直れず塞ぎ込んでいたニーナの元に、その恋人ジェイミーが現れる切ないラブ?ストーリー。本作とんでもなく号泣します。最後窓からのアランのシーンや詩の朗読からのあのシーン…見てる最中本当にずっと泣いてました。アランのお芝居の深さや繊細さが際立つ傑作ですね。感情のお芝居って本当に奥深いです。

ちなみにですが、アランはチェロのレッスンを受けてて弓部分を担当して、後ろから左手の弾くところはプロのチェロ奏者が弾いてたらしい。

この映画を見てるとこれが真実の愛ってこと?!ってなります。切なすぎて、でもそれだけじゃない。お話やキャラクターが愛おしくて色々と余韻が…!アランが本当恋しくなるしなんだか自分の近くにアランを感じられるような不思議な作品です。

お気に入りは「すべては君次第さ、ここにいるだけで満足だ」って台詞。本当に泣ける。それもこれも全てはアランの演技が自然で、純粋で、美しかったから。見ていると切なくて心が張り裂けそうになってしまって…単なる一時楽しむだけの映画ではなくずっと心に残る、見るものに訴えかけるパワーがある作品だと思います。

あとはおじさんの、死は人の心までは奪えないって台詞も心に刺さります。ファンにとっても凄く心に響く作品だと思いますね。"truly madly deeply"にアランを想う気持ちや彼を恋しく思う気持ちが作品と繋がるから…

他にもお気に入りのシーンは沢山あって、登場シーンもさびしかった?って聞くシーンも唇温めるシーンも、本当に全てが最高でえっちなんです。あともちろんI really love youって言い合うシーンも素敵ですよね。

アラン以外のお気に入りシーンだと特にヒロインがジェイミーのチェロをくれって頼まれた時の、「彼の形見なのよ、あのチェロは彼の分身なのよ、彼の体をくれと?」って台詞…本当に凄くて作品に惹き込まれる感じです。ジュリエット・スティーヴンソンの完璧な演技力と愛らしさ!!お顔は超美人って感じじゃないけど、ヒロインのパワーがあります。

この作品に出逢えたことに感謝…イギリス映画がどれほど魅力的で面白くて温かくて切なくて素晴らしいかを知ることができる作品でした。

ゆるしてくれ
君は死の世界に
愛する君はもはやこの世界にいない
木々の葉は我が胸に落ち
夜も昼も無情の雨が魂に降りそそぐ
君の眠る地をさまよえど
我は生の道をゆく

R.I.P. Alan Sidney Patrick Rickman.

本当に本当に、恋しいよ…アラン…😭

この作品の日本語版はvhsのみ、海外版はdvdもあります。配信なし