シャブロル99年作。これもDVD廃盤。渋谷蔦屋のVHSで。
主演のサンドリーヌ・ボネールはアニエス・ヴァルダの「冬の旅」の女優か。
教え子の少女が森で遺体で発見され、重要参考人となったのは、画家で絵を教えている主人公。この疑惑から苦悩する主人公、その主人公の現実(画家だから裕福ではない)を逃れるように魔が刺して不貞に走ろうとする妻、何とも妖しさのあるその他の登場人物たち。それぞれの人物の背景がうまいこと重なりながら、どろどろと展開するシャブロル節。
誰かが色々な”嘘”をついている、というモヤモヤした感じのサスペンスは表面で、裏面は疑惑と喪失の夫婦の人間ドラマ。ラストのその後はどうなるのかなぁ。