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赤い夕陽の渡り鳥のout1のレビュー・感想・評価

赤い夕陽の渡り鳥(1960年製作の映画)
3.0
昔見ていたが、舞台は福島だったのだよなあ。忘れていた。
製作年は1960年。
福島第一原発が1967年着工、1971年運転開始。
ダムはすでにシーンに登場。

町の開発の話である。
まだ、戦後の貧しさを引きずり、清貧みたいな思想は見えない。
というか貧しさが映っている。
大地主浅丘ルリ子とその土地を守る小作人的な牧場労働者たち。
村落共同体と近代の軋轢が物語の動力になっている。

バスの運行路を作り、町を発展させようとする方向性は全員一致している。
小林旭と宍戸錠が闊歩する裏で、原子力行政が着々と進行していたのだろう。と考えると感慨深くなる。
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