りんご

罪ある女のりんごのネタバレレビュー・内容・結末

罪ある女(1950年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞前は、心を病んだ主人公の女性が恋人に大量の睡眠薬を飲ませて、そして恋人を死に追いやる内容なのかなと思っておりました。
が、主人公は心を病んでいるどころか、自立した強い女性だと感じました。
クラブで酔い潰れた赤の他人の男性であるアレクサンダーを放っておけず、自宅に連れ帰った主人公のマリーナ。
そこから二人の関係が始まるわけですが、この辺りの描写は男女を逆にしたローマの休日風のようにも見えました。(この、罪ある女はローマの休日よりも前の作品のようですが)
その後、マリーナは脳腫瘍を患っているアレクサンダーのために奔走するわけですが、全体的に女性が男性をリードするという、少し珍しいタイプの映画のように感じました。
イタリアの小さな町で過ごす二人の姿が本当によかった。
故に、あの最後は胸が締め付けられる思いでした…。

お気に入り映画の一つになりました。
りんご

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