80年代のトム・ハンクスのキャラは
誰かを呼ぶ時、無駄に声が大きい。
『デカいよ、声！！』もうそれだけで
笑けてくる。あとトム・ハンクスと
言えば身体の動かし方。なんかもう、
生身の人間と言うよりカートゥーンの
キャラに近い。バックスバニーに限り
なく近いような気がする。今作の動物
病院の階段でフーチに引っ張られるトコ
なんて、もう、あれ（トム＆ジェリー）
のトムがジェリーにしてやられるシーン
まんまだよね。
友人のスティーブ・マーティンが、
ある賞のプレゼンターとして、
トム・ハンクスのことを褒めていた。
『（ビッグ）を見た時に、彼はお笑いも
出来るんだね。彼はいいね。と思い、
（アポロ13）を見た時に『クソ野郎』と
思いました。』と。ウケる。
（おまえはこちら側の人間だろう。）と
言いたかったのではないか。
80年代のトム・ハンクスはしっかり
コメディ俳優だった。（ビッグ）だけ
有名だが、（マネー・ピット）と
（パンチライン）は、僕の中では最高に
お気に入り作品だ。
トム・ハンクス。僕の中で忘れられない
のがサタデーナイトライブ内のウェインズ
ワールドの（イカれたローディー）役の
トム・ハンクスなんだよねぇ。あれは
笑った。無駄に動きが機敏で。（たぶん
通い詰めてた小さなレンタルビデオ屋の
お兄さんオススメだったんだよなぁ。
昔過ぎて、正確に覚えてないけど。）
ターナ＆フーチ。
もっとドタバタコメディの記憶があった
し、もっとフーチに滅茶苦茶にされている
イメージがあったけど、記憶より普通に
落ち着いてた作品だった。
でもいいよ。たまに。このくらいの
80年代コメディをたまに観た方がいいよ。
マイケル・j・フォックスのコメディも
そうだったけど、今より全然気負って
なくて、そんなに大作感もなくて、
小さな町が舞台で、必ずお医者さんか
弁護士みたいな役のキレイなヒロインが
出てきて、けっこうあっさりいいムード
になって、適度なハラハラドキもあって、
どこか平和で、ハートウォームで.
よき隣人がいて、よき住民がいて、
粋なやりとりがあって、かと思えば
鉄板なギャグみたいなのもあって、
フィアンセの男はお人好しのいい奴で、
星3.5くらいの気楽さがあって、
インターネットもSNSも星の数も
批判も炎上もなくて。
なんか、ホッとするわ。和む。
そう言えば、以前より刑事モノの
コメディってなくなったよね。
また、観たくなって。再鑑賞。
ターナとフーチのドタバタシーン
もっと観たかったな。
