セッセエリボー

断絶のセッセエリボーのレビュー・感想・評価

断絶(1971年製作の映画)
4.0
ジェームズテイラーがマジで車にしか興味なくてそうかこういう人物像はこの時代から生まれてきたのかと思った。彼もまたスピードの求道者だがそのあり方はジェームスディーンともニールキャサディとも『イージー・ライダー』とも全く違う。ただの車オタ。こうなるともう破滅に向かってるのかどうかもわからないが、速度だけを見据えるジェームズテイラーの眼はあまりに迷いがなく、最後にはフィルムの方がスピードに追いつけず焼け落ちてしまう。夜のシーンが何だかわからないほど暗くて本当に低予算で作ってる感じがしたがそれでも物語の舞台がどんな超大作よりも広いのがアメリカだなと思う(車の中だけと思えばものすごく狭くもあるか)。ジェームズテイラーって普通にしゃべるときもこの声なんだな。